中国初の大型国産クルーズ船がドックを出る、その内部の様子は?

人民網日本語版    2023年6月8日(木) 13時30分

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中国初の国産大型クルーズ船「愛達・魔都」号が6日、ドックを出はじめた。

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中国初の国産大型クルーズ船「愛達・魔都(ADORA MAGIC CITY)」号が6日午後1時30分、ドックを出はじめた。これは同船の船体の主要部分の建造がほぼ完了し、埠頭に移動して設備の調整と内装が最終段階に向かっていることを示している。今後、海上で2回の試験航行を行い、計画では年内に納船され、来年に正式に運営をスタートするという。中国新聞網が伝えた。

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計画によると、「愛達・魔都」号は7月と8月に計2回の試験航行を行い、エンジンシステムと推進システム、消防、火災対策、救助、通信・測位、振動・騒音、安全な帰港などクルーズ船の安全に関わる各種機能を全面的に検証し、客室と公共エリアの内装プロジェクトの検査を完成させ、年末に正式に命名されて納船されるという。

「3つの宝石」を手中に収めるのがまもなく現実に

よく知られているように、航空母艦、大型クルーズ船、大型液化天然ガス(LNG)運搬船は世界の造船業界の王冠に輝く「3つの宝石」と呼ばれ、現在のグローバル船舶工業の「最高レベル」を示し、総合的国力を象徴するものでもある。 「愛達・魔都」号が順調にドックを出るのに伴い、それを建造した中国船舶集団はもうすぐ世界で唯一の航空母艦、大型クルーズ船、大型LNG運搬船の「3つの宝石」をその手に収めた船舶グループになり、歴史を作ることになった。

これまでは大型クルーズ船だけが中国の達成していないハイテクを利用した高付加価値の船種だった。その全体の部品は2500万点に達し、大型旅客機「C919」の5倍、高速列車「復興号」の13倍に相当。船内に張り巡らされたケーブルは総延長4200キロメートルに達し、上海からラサまでの距離とほぼ同じだ。

浮上に成功した「愛達・魔都」号

海上を移動する現代的都市

「愛達・魔都」号は総トン数が13万5500トンに及び、英国のロイド船級協会(LR)と中国の中国船級社(CCS)に登録している。

全長323.6メートル、型幅37.2メートル、満載喫水8.55メートル、最大速力22.6ノット、旅客定員最大5246人、客室2125室。ポッド電気推進システムを採用し、16.8メガワット2台と9.6メガワット3台の総合効率62.4メガワットのメインのディーゼル発電機2台と、16.8メガワット2台のポッド電気推進機を配備している。

「愛達・魔都」号は「海上を移動する現代的都市」と呼ばれる。4万平方メートル(標準のサッカーコート約6面分)を超える16階建ての巨大な上層建築物には船内生活や娯楽のための公共エリアが設けられ、大型芸術ホール、大型レストラン、特色あるレストラン、各種バー、カフェ、アート回廊、スパ、水上楽園などの豊富で多彩なレジャー・娯楽施設も設立されている。さらに海上で最大の免税店があり、人工知能(AI)とSTEAM型カリキュラムに融合した海上ディスカバリーキャンプもあり、5G信号がカバーしている。

現在、船内の内装は85%ほど終わっている。客室は壁、天井、照明器具の内装・取付が終わり、今は床の施工作業が行われている。船全体で補助材料(セメントなどの基本的材料)の部分はほぼ終わり、客室ごとのインタリアに基づいて、現在はじゅうたんやタイルの内装・取付が行われ、家具も少しずつ搬入されている。

船員用レストランの内装が終了

このクルーズ船は上海を母港として最初の航海シーズンをスタートし、東南アジアや北東アジアなど周辺国への航路を運航するとともに、「海上シルクロード」などの中・長距離航路の運航もタイミングを見てスタートするという。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

医療センターの内装が終了

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