このほど脱税の話題が浮上した中国の女優ユエン・ビンイエン（袁冰妍）について、最新ドラマ「狐妖小紅娘：月紅篇」（縁結びの妖狐ちゃん）でキャスト変更したことが明らかになり、配信待機中の複数の作品も危機にあると報じられている。

2020年のドラマ「琉璃～めぐり逢う2人、封じられた愛～」で人気急上昇した女優ユエン・ビンイエンに今月4日、個人所得税の未納が報じられ、過少納付分および97万8000元（約2000万円）の罰金を納めたことが明らかになった。ヤン・ミー（楊冪）主演の「狐妖小紅娘：月紅篇」はすでにクランクインし、ユエン・ビンイエンはヒロインの妹役で起用されていたものの、7日にはヤン・ミーの所属事務所の後輩女優ジュー・シューダン（祝緒丹）に、配役が変更されたことが分かっている。

脱税のニュースが報じられた後、湖南衛星テレビでは放送中のオムニバスドラマ「理想照耀中国」で、ユエン・ビンイエンの出演回を急きょ放送中止にした。もしも今後、中国当局による「不行跡タレント」に加えられて封殺対象になった場合、複数のドラマ作品が被害に遭うことが予想されるため、その動向が注目を浴びている。

中国メディアによると、ユエン・ビンイエンとリウ・シュエイー（劉学義）が主演の時代劇ドラマ「落花時節又逢君」は、マンゴーTVが2億元（約41億円）で版権を購入し、今年下半期に配信予定となっている。このほか、ウォレス・チョン（鐘漢良）と共演した時代劇ドラマ「傾城亦清歓」、ジアン・チャオ（姜潮）と共演の「少年盾」や、警察ドラマの「雷霆令」といった作品が現在、配信待機となっている。(Mathilda)