香港映画で活躍した俳優ジミー・ウォング（王羽）が5日に死去したことで、共演経験もあるジャッキー・チェン（成龍）が中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で哀悼のメッセージを公開している。

ジミー・ウォングの娘で歌手のリンダ・ウォン（王馨平）が5日、同日朝に台北市内の振興医院でジミー・ウォングが死去したことを明らかにした。1943年に上海で生まれたジミー・ウォングは、60年代に香港でアクション俳優としてデビュー。67年の映画「片腕必殺剣」など“片腕ヒーロー”役で一世を風靡（ふうび）し、「座頭市」シリーズで勝新太郎とも共演。近年では2011年に「捜査官X」や、12年の「フライング・ギロチン」に出演し、遺作となった13年の「失魂」では、同年の台北映画祭で主演男優賞を受賞している。

16年にタイの空港で脳出血で倒れたことが報道されたジミー・ウォングだが、リンダ・ウォンによると6年にわたって闘病生活を送り、息を引き取ったとのこと。ジャッキー・チェンは5日、「武侠ヒーローがまた1人旅立った。あなたの作品はずっと映画ファンの心に残るだろう。我々は本当に恋しく思う。どうか安らかに」と哀悼のメッセージにジミー・ウォングとのツーショット写真を添え、ウェイボーに投稿している。

武侠アクション界のレジェンドのジミー・ウォングだが、17年に米エンタメメディアが公開したデータでは、銀幕の中で殺害した人数が「2477人」となりランキングで第1位に。なお、2位は米女優ミラ・ジョヴォヴィッチの「1292人」で、10位以内にはシルヴェスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェット・リー（李連杰）らアクションスターが並んでいる。（Mathilda）