2021年4月12日、韓国メディア・韓国経済は「中国でキムチが作られる過程を収めた映像がインターネット上で拡散し物議を醸して以来、韓国内では中国産キムチを出す飲食店が敬遠されており、さまざまな方法で韓国産と偽って客に出すケースが確認されている」と伝えた。

国立農産物品質管理院が先ごろ、1週間で全国約3000店舗の飲食店を対象に緊急取り締まりを行った結果、130店舗が原産地偽装で摘発された。

これに先立ち韓国のネット上では、泥水のように濁った塩水に漬けられた白菜を男性が裸で集め、それをさびたショベルカーですくい上げる様子が撮影された映像が出回った。記事は「この衝撃的な映像に中国産キムチが敬遠される傾向が強くなったが、中国産は価格が韓国産キムチの半額ほどのため、中国産キムチを洗って『韓国産白キムチ』と偽って出したり、韓国産と中国産を混ぜてチゲに入れたりする飲食店がある」とし、「今後もそうした偽装は続く懸念がある」と指摘している。

韓国政府は中国産キムチの安全性を確保するため、今年7月から輸入食品にも安全管理認証基準（HACCP）を導入することに決めたが、中国政府との協議が進んでいない状況だという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「食べ物をおもちゃにする業者は国籍を問わず逮捕すべき」「汚いキムチを作る中国人も、それを国産だと偽装して売る韓国人も同罪だ。厳罰に処してほしい」「いっそのこと白菜キムチを出すのをやめればいい。白菜キムチが高いのなら、カクテキでも出せば？」「国産キムチを有料で出すようにしてほしい。中国産を食べるくらいなら、それがいいよ。ただし、それも偽装するなら詐欺罪で処罰すべきだ」「飲食店のキムチを食べない運動をしている。キムチは家で安全なものを食べるだけで十分だ」など、怒りの声とさまざまな意見が寄せられている。

また「文在寅（ムン・ジェイン）大統領は『中国産裸キムチ』を腹がはち切れるほど食べるといい」「大統領の食卓に出してやれ」など韓国政府への不満の声も多く見られた。（翻訳・編集/麻江）