ブタの死骸遺棄事件で浮かび上がる「豚肉の違法販売」―米メディア

Record China    2013年3月18日(月) 8時0分

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14日、米メディアは、先ごろブタの死骸遺棄事件が発生した中国で、病死したブタが処分されずに食肉として流通している問題が表面化していると伝えた。写真は上海の黄浦江で回収され、無害化処理されているブタの死骸。

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2013年3月14日、米紙クリスチャン・サイエンス・モニター(電子版)は「ブタの死骸遺棄事件で注目を集める豚肉の違法販売」と題した記事を掲載。この事件がきっかけで、病死したブタが食肉として流通している問題が中国国内で注目されていると伝えた。16日付の環球時報が伝えた。

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13日、浙江省温嶺市で病死したブタの肉を販売していた46人が刑務所に収監された。過去2年間に中国各地で6件の類似した事件が発生しており、こうした手口が国内で横行していることは明らかだ。農業コンサルタントのアナリストは「大都市では非常に厳しい規制があるため、病死した家畜が市場に出回ることはほとんどない」と指摘。上海市に住むある退職した獣医も「こうした現象は地方で発生している。地方の監督部門が職務を果たさないからだ」と話す。

豚肉は中国人の主要な食べ物だ。中国では4億7500万頭のブタが飼育されている。これは世界中で取引されているブタの半数に相当する。そのうち70%が小規模な養豚農家で飼育され、死亡率は非常に高い。法律では死亡したブタは土中に埋めるか、あるいは焼却しなければならないが、小規模農家にとっては食肉として販売もしくは遺棄したほうがいい。往々にして小規模農家は死骸を埋めるために十分な土地を保有しておらず、焼却費用は高額だ。中国農業部は焼却処分にかかる費用を補償しているが、現行制度ではその支給までに時間がかかり過ぎる。

厳格な規定があるにもかかわらず、今回のような死骸遺棄事件が発生したことで、関係部門の職務怠慢が露呈された。「地方当局は管轄区域で何頭の家畜が飼育され、何頭の家畜が死んだのかを発表すべきだ。彼らが何も言わないのは、責任を負いたくないからだ」と、前出の元獣医は語った。(翻訳・編集/本郷)

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