「2012年に世界は終わる」と信じた男が目を醒ますまで―中国紙

Record China    2012年1月9日(月) 12時9分

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6日、重慶商報に「2012年、世界は終わる」と信じたある男の悲劇が掲載された。

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2012年1月6日、重慶商報に「2012年に世界は終わる」と信じたある男の悲劇が掲載された。チャイナフォトプレスが伝えた。

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男の名は王明(ワン・ミン/43歳)、重慶市●(執+土)江県出身の木工職人だ。小学校しか出ておらず、12歳で雲南省昆明市の親戚に預けられてから、故郷を離れて30年余り土木作業を転々としながら広東省、浙江省などで仕事をしてきた。10年前重慶市に戻ってからは、月5000元(約6万円)を稼ぐ腕の良い職人としてまじめに働いていた。

ところが2年前、2012年に世界は滅亡するという噂を聞いて、彼の人生は一変した。2009年7月22日に起こった中国で数百年に一度という皆既日食、前後して発生した四川大地震と相次いだ天変地異を経験し、科学知識のない彼はすっかりこの迷信を信じ込んでしまった。それからというもの、泥まみれで仕事をすることがすっかりバカらしくなり、それと同時に仕事もおざなりになり、長年かけていつか家を買おうとこつこつ貯めた11万元(約132万円)の貯金もあっという間に使い果たした。

付き合っていた女性との間には女の子をもうけていた。名前をつけたり夜泣きにつきあったりと、育児にも積極的にかかわっていた彼は、働かないばかりか数日家に戻らないこともあるようになっていた。そのあまりの豹変ぶりに、彼女は愛想を尽かし子どもを連れて親戚宅に隠れた。

彼女と娘を失って初めて彼は、自分が終末思想に染まっていたことに気付いた。そして2人を取り戻そうと警察に捜索願を出したが、取り合ってもらえず、「娘が女友達に誘拐された」と虚偽の届け出をして、彼女たちの居場所を突き止めたのだった。

12月16日、彼女たちを見つけることは出来たが、その後、虚偽の届け出だったことが発覚し、23日、王明は逮捕抑留された。1月3日、出所した彼のもとに2人の家族はまだ戻っていない。(翻訳・編集/渡邊英子)

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