中国版新幹線、鉄道関連サプライチェーンの発展を牽引―ベアリング、車軸、車輪などは依然輸入に頼る

Record China    2011年7月3日(日) 5時9分

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1日、北京と上海を結ぶ高速鉄道の開通が中国国内の鉄道関連のサプライチェーンの発展に大きく貢献すると見込まれている。写真は中国高速鉄道の生産現場。

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2011年7月1日、北京と上海を結ぶ高速鉄道の開通が中国国内の鉄道関連のサプライチェーンの発展に大きく貢献すると見込まれている。南方日報が伝えた。

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7月1日の中国共産党創立90周年に合わせ、前日の6月30日に開通した北京と上海を結ぶ高速鉄道。外国から導入した技術を基に再開発し、中国が知的財産権を所有する“中国製”であると中国政府は説明している。

しかし、ベアリングや車軸、車輪など部品の約10%は依然として海外からの輸入に頼っている。ベアリングを例にとると、世界の約80%を米国や日本、欧州の8社の多国籍企業が占めている。

中国には約6000社のベアリング企業があり、上位10社のシェアは40%。産業の集中化が進んでいないだけでなく、高速鉄道向け製品の製造技術がまだ確立できていない。中国ベアリング工業協会の王全清(ワン・チュエンチン)秘書長は「時速160キロを超える列車のベアリングは100%輸入に頼っている。完全な国産化までには少なくとも2〜3年は必要」との見方を示す。

しかし一方で、輸入に頼っている部品の国産化を進めることにより、中国国内の鉄道関連のサプライチェーンの発展に大きな影響を与えると見込まれている。広東省江門市では、2015年末までに「製造、研究開発、物流、生産サービス、生活サービス」を組み合わせた鉄道関連製品の製造基地の建設を目指している。完成すれば国内鉄道関連部品の50%以上の供給が可能となるだけでなく、海外市場への展開も目指し、2020年には生産高1000億元(約1兆2500億円)を実現する計画だという。(翻訳・編集/HA)

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