Record China 2010年2月14日(日) 18時11分
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11日、中国社会科学院教授が、北京市・上海市など大都市では40%以上が「中産階級」を形成しており、その比率は毎年1%増加していると発言した。写真は「蟻族」と呼ばれる低所得の若者たち。
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2010年2月11日、中国社会科学院の陸学芸(ルー・シュエイー)教授が、北京市・上海市など大都市では40%以上が「中産階級」を形成しており、その比率は毎年1%増加していると発言した。中国青年報が伝えた。
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このほど陸教授の研究チームがその研究結果「現代中国社会における社会構成の変遷」を発表したが、それによると中産階級は中国の就業人口全体の23%に達しており、大都市ではその比率はさらに高い。しかしこの数字が一般市民の感覚とかけ離れていることに対して論争が起こっている。ネットユーザーからも自虐的に「中産階級にされてしまった」といったジョークが出てくる。
しかし「中産階級はそれほどたいしたものではない」と同教授。「この数字自体にはあまり意味はなく、本来多数を占めるべき中産階級がまだ少数であり、本来少数であるべき農民が多数いることが問題だ」。同教授によれば、中産階級にも中小企業主のように資産を持ち人を雇用する伝統的な中産階級と、知的労働力を提供し給料を受け取るホワイトカラーなどに代表される「新中産階級」があるという。
同教授はまた、「いま中国で何かと話題に挙げられる貧困に苦しむ大卒フリーター『蟻(あり)族』も中産階級予備軍だ」と述べた。同教授の指摘は厳しい。「多くの若者は、大卒や大学院卒でありながら、博士号を持っていたとしても、家も買えず車も買えないから自分は中産階級ではないと言う。しかし諸外国ではたいていの博士課程卒業生は卒業後2、30年かかって初めて家が買える。どこに卒業してすぐ家を買う若者がいるのか」。04年以前、大部分の大学院生が家と車を持っていたことのほうが正常ではないという。(翻訳・編集/津野尾)
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