大気汚染報道の自粛を要請、デモ参加者を逮捕、当局が締めつけ強める―中国

Record China    2016年12月15日(木) 15時20分

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14日、中国で大気汚染に対する国民の怒りが噴出する中、当局が締めつけの手を強めている。写真は四川省の大学生。

2016年12月14日、ボイス・オブ・アメリカによると、中国で大気汚染に対する国民の怒りが噴出する中、当局が締めつけの手を強めている。

大気汚染が深刻な四川省成都市では11日夜、マスクを着用して市政府の対策不足に抗議した市民8人が警察によって排除されたほか、市政府はメディアに対し、無断でスモッグや大気汚染に関する情報を記事にしないよう要請した。一部のアナリストは、中国の汚染問題が社会不安の原因になり得ることを懸念しているためとみている。

抗議活動はアーティストらが始めたもので、10日に予定していた抗議活動が中止させられたため、11日に予定外の抗議活動をしていたところ、警察が来て言い争いとなり、アーティスト8人と、たまたま現場に居あわせた市民1人が逮捕されたという。

成都では1週間にわたって大規模なスモッグが発生し、空港もたびたび閉鎖され、多数の便が欠航となった。中国の大気汚染警報は青色、黄色、オレンジ色、赤色の4段階となっているが、極めて深刻なスモッグにもかかわらず、市政府は黄色警報しか出さず、市民の間には「汚染の深刻さを隠ぺいしようとしているのではないか」との疑念が生じていた。

ネット上では、マスクの画像を掲載することで、市政府の姿勢に抗議する活動が行われているが、大学生らの携帯電話にはマスクの着用やSNSでスモッグを話題にすることを禁じる通達が届いているという。(翻訳・編集/岡田)

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